先生の仕事としては一年で一番の大仕事、発表会。
今回は出産後初めてだったのですが、週末に無事終わりました!疲れたぁぁぁ
今までは月4だったレッスンを月2にしていただき、出張レッスンだった方は自宅に来てもらい。
時々はおもちを抱っこしながらのレッスン。
生徒さんには多大なるご不便をお掛けしたわけだけど、みーんな素敵な演奏をしてくれました。
素敵というか、個性爆発!
舞台袖も本番の演奏も、本当にその人が出て面白い。
リハからパニックになる子も時々いて、どうしたん!!とこちらもパニックになりかける。
あんなに出来てたのに…キミは本当に私の知ってる◯◯君ですか…
スタンバイ中「もう死にたい…」と青い顔で訴えてくる子とか。
普段ほわんとしているのに、見たことない無表情になっちゃってる子とか。
昨日今日でどれだけ練習したかをアツく教えてくれる子とか。
そんな事よりお母さんがリボンを可愛く結んでくれた喜びを語る子とか。
大人の生徒さんはみんな、楽譜を眺めたり指を動かしたり集中モード。
と思いきや、プログラムを記念に貰って良いかと律儀に聞いてくださるおばあさまや。
いよいよ本番。
ステージ中央まで一人で歩いていくの、嫌なのよね〜!わかるよ!!泣
歩き方が結構カクカクしちゃってる子とか、よちよちしちゃってる子とか、ああ、かわいい。
ちなみに私は身体に力が入ってしまい、お辞儀がギギギギ…と油の足りない機械みたいになってしまうタイプ。
そして演奏。
リハのパニックから立ち直った子。
なぜか突然1オクターブ違う場所から弾き出す子。
だんだん大きくの所を、だんだんめちゃ小さくするアレンジャーな子。
今まで聴いたことのない良い音を出す子。
それぞれみんな、頑張ってた!
本番までの過ごし方って、お家のカラーも出ますよね。
毎回確実に注意を直してくるお家や。
ほんとにこの出来のまま出る…んだよね…?と若干困惑するほど放任のお家や。
子供、親、おばあちゃんの三世代で励まし合い、ご自分達でリハーサル会をしたりして、全力で楽しんでくださるお家や。
私だったらこんな風に準備させたいな、とか、どんな子育てをするか考えるキッカケになりました。
そういう意味での勉強にもなった発表会だったなあ。
おもちが産まれて、ベビー服から玩具から食べ物から、一つを選ぶのにすごく時間がかかって。
この子にとってどれが一番良いか、選択肢が沢山あって、迷いに迷ってしまうのだけど。
お稽古もきっとそうですよね。
山ほどあるお稽古事からピアノを選んでくださって、さらに星ほどあるピアノ教室から私の所を選んでくださったから、今みんなと繋がれているわけで。
有難いなあ…
練習してこないことになんであんなに怒りまくってたのか分からなくなるよ…
いや、そこはいいよね。間違ってないよね。
あんまりイライラし過ぎて、目の下の痙攣が止まらなくなるのが発表会前の風物詩。
だってなんで出るって決めたのに、練習しないの?
この日までに仕上げるとか、決めたことはやるとか、そういう類の精神的勉強にもなるんだから、あんまり言うとピアノ嫌いになりそうで〜とか言ってないで少しやらせていいんじゃないですか親御さん!!!(青筋)
でもですね、子供が出来て初めて「この日のため、この子のために、このドレスを買った」という親御さんの気持ちが実感として沁みてきてしまい。
演奏する生徒さんの後ろ姿を見ていると、本気で涙が出てくる有様。。
ただの泣き上戸のおばちゃんやないかい!
いやー良い会でした。
みんなもそうだといいなあ。
おもちは生徒さんに頂いたお菓子の箱が気に入り、離してくれません。
母さん一段落したから、ちゃんとソファの毛玉とか取るしカーペットも洗うね…すまんね…