母に教わった沢山のこと。
その中で今のタイミングにぴったりなものがあったので書くことに。
それは。
動物好きな人と結婚しなさい。
母が父との結婚を考えている時に、恩師に「動物好きに悪い人はいないわよ」と背中を押されたそう。
確かにそうであった!…と思っているかどうかは分からないけれど(・・;)
昔からよくその話をしてくれたので、私も何となく心に残っていた。
なぜこの事を思い出したのかというと。
最近、実家の近所のわんちゃんが亡くなったのです。
そのわんちゃん、飼ってらしたお年寄りがホームに入られたので、10分くらいの距離に住む娘さんが毎日見にいらしていたそう。
会うと話すようになったので、両親が聞いてみると、朝にごはんをあげてすぐ帰るらしい。
まぁ人それぞれスケジュールはあるし、毎日って大変なのかもしれない。
でも動物好き、特に犬好きの両親は憤慨。
朝にちょっと会うだけなんて、一日中ひとりぼっちでさみし過ぎる!と。
しかも帰る時に電気もつけてあげないそう。
だから夜は真っ暗闇。暖房もなし。
冬すごく寒かったのに、人気のない家に暖房もなし、どんなに寒かったか。
そのことについて両親が「チワワにそれは体に堪える。絶対に良いはずないから、危なくない暖房の方法を考えたら」と言ったけど、のらりくらりかわして。
というか電気や暖房について「犬だから大丈夫」と言ったそう。
結局、寿命にまだ遠い8歳で亡くなってしまいました。
自分が飼ったわけじゃない。
だから毎日行ってただけですごいことなのかもしれない。
でも「犬だから大丈夫」なんていう感覚のひとに当たって、最後誰にも看取られずに死んでしまって。
想像したら涙が出ました。
そういえば私も知人の家に行ったとき、チワワちゃんが寒そうにしていたなあ…
その家は吹き抜けで、私は二階に通されたのだけど、一階にわんちゃんを見に下りて行ったら震えていて。
なんか寒いと思ったら、床暖でもないし真冬なのに、一階はふだん犬しかいない感じだから暖房系入れてないのだと。
震えが止まらないので「私のこと怖がってるみたい」と言うと、「この子いつでも震えてるの〜♡」と。
それはいつも寒いからじゃないですか??
うち同じくずっと小型犬いるけど、どの子もそんなに震えてたことない。
彼女のこと以前から少し苦手だったけど、決定的に苦手になり、疎遠になった。
さらに思い出してみると。
昔付き合っていた人と江ノ島デートをしたとき。
野良猫が私の食べ物を欲しがって、立ち上がってスカートに手をかけてきた。
猫の爪は結構痛いから、いやーーとか何とか言ったけど、彼がその子の右手をぐいっと持って背中側に引っ張った。
スカートから手を離させたかったのはわかる。
けど、立っていたその子は体勢を崩して、背中から転びかけた。
怖かっただろうな…その子の驚いた表情が忘れられない。
私そのとき言えなかったけど、なにすんのよバカヤロウ!!と思っていた。
なんで言えなかったのか、猫ちゃんに謝りたい。
そのデートは別に失敗じゃなかったし、別れ際なんてまだ帰りたくないと思ったけれど、その光景はずっと忘れられなくて。
猫の手をあんな風に引っ張れる人なんだと思ったら、どこかが一気に冷めたというか怖くなったというか。
お別れするとき、よりを戻したい気持ちになった事もあれど、あの光景を思い出したら冷静になれた。
動物に優しくない人は、無理。
だってそれって想像力の欠如。
どこか信用できないし。
心が閉店ガラガラになる。
母の恩師が言った言葉、なんでかなぁと考えてみたけど、それはやっぱり思いやりに通ずるからでしょうか。
動物は話せないから。
私達が想像して汲み取らなくてはいけないから。
それが出来るひとか、それをしようと自然と努められるひとか。
動物相手でも人間相手でも、そこが大事なのだろうと思います。
母は父と結婚して幸せかなあ。
もちろん山あり谷ありだろうけれど、今も家の中で陰に隠れて、相手が来たらワッと驚かす、みたいなことしているから、まあ平和なのでしょう(-∀-)
私も今日はせっかく寝たおもちを起こした主人にキーーッとなりましたが、彼は犬が大好き。
母の教えはしっかり守っています。
今週のお題「母の日」