マダム・フローレンス!のDVDを観た。
音痴な歌手がカーネギーホールでコンサートをするまで、という予告を見て気になっていて。
音痴だったけど特訓を重ねて夢のカーネギーに立った!
というサクセスストーリー?見返しストーリーかと思っていたら。
なんと音程取れないまま終わった(⊙ロ⊙)
音痴というと。
昔よく遊んでいたグループ内に、とても音程の取れない男の子がいた。
音痴の人って、音の高い低いはわかるようなのだけど、高いか低いかの二択しかないのだなとその時思った。
ドレミに当てはめられない、何とも表現出来ない音で、前の音より高いか低いかのみで歌が構成されていく。
誰も笑わなかったけど。
マダム・フローレンスはそのレベルではなかったけど、高音なんかは特に、細かい音形はニワトリだし、伸ばしはサイレンみたいだったなあ…(´ω`)
でも彼女のチャーミングさで帳消しになっていた。
実際本当に周りに愛されていたそう。
一生懸命練習したり(当たり前か)、褒められて子供みたいに喜んだり。
その素直さが彼女の一番の魅力かしら。
いるけどね、意地悪な人って。
わざわざ笑ったり、わざわざ馬鹿にするやつ。
自分の中だけで思っておけばよいことを行動に出してしまう、浅はかな人種。
けど彼女の音楽を愛する心や、周りへの優しさ、素直に喜ぶぶん素直に傷ついてしまう無垢さの前では、「かわいそうな人間」という感じ。
最後は観ているこちらも、本気で応援する気持ちになる。
まあ私は、仕事にするなら現実をちゃんと知ってお金を取らねばいかん。と思っているけど。
ヒュー・グラントってマダムの味方のフリして、結局はどの女にも優しくしか出来ない、浮気者で一番の裏切り男ですよね、と思うけど。
マダムであるメリル・ストリープ の歌声が、なんだか安心する温かい響きとして頭に残る不思議。
実在した人物ということで、お会いしてそのかわいらしさに触れてみたかったなあ。